ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』を読んでる。『あなたを選んでくれるもの』に続き2冊目。短編集なのだがどれも印象的な話でとても面白い。
彼女の小説の素晴らしいところは、精神的なものと物質的なものの境目がきっぱり分かれているのではなくグラデーションになっていて、ふむふむと読みながら物質的なものとして理解していたらいつの間にか精神的なものの世界に引きずり込まれていたかのような体験をするところ。ロサンゼルス在住で作家かつ映画監督という才能が溢れすぎている著者。読みかけ
2021/7/20 追記
中盤からどうも怪しい雰囲気になってきた 結構リアルな同性愛体験の短編はまだいいのだけど24歳の主人公が年下の教え子と恋仲になるというのはちょっといかがなものか。(黒い影と血で会話ができる話は興味深く読んだけどね)。いかがなものかと言ってる間に短編が終了。この、いいところで容赦なく強制終了させる短編の終わり方、まちがいなく作者の短編の魅力なのだけど、うまく説明できない。
まだまだ読みかけ